こだわり拘る
WIRED VOL.34を買いました
先月(2019年9月19日)、WIRED VOL.34を買いました。
買ってすぐに眺めましたが、ちょっと難解な感じがしたので、ツンドクでした。
Webサイトに掲載されているWIRED VOL.34の紹介文の一部を引用します。
IDEAS + INNOVATIONSを掲げる『WIRED』日本版はこれまで、0から1を生み出すアイデアやイノヴェイションの最前線に身をおいてきた。しかし、本当に困難で死屍累々の墓場となっているのは、実は0→1ではなく1→10の実装局面ではないだろうか?そんな仮説から始まった本特集は、プロダクトやビジネスモデル、クライメートアクションからLGBTQIA+までの社会課題、あるいは特区や規制といったルールまで、2020年代の主戦場で展開されるあらゆる実装に迫っていく。デジタルにおいて「計算不能」を意味する[NaN]がイノヴェイションの培養地となり、そこにナラティヴが生まれることで社会へと実装されていく[NaN→10]の一気通貫から見えてきた、2020年代の実装論。
「NaN」は「Not a Number」で、プログラミング時に使われる言葉を引っ張り出してきているのだろうと思います。
結果としては「計算不能」ですが、厳密に言えば、算術計算時に変数を評価して数値でない場合の結果、です。
「NaN」が発生することを前提にプログラムが作られていれば良いですが(この場合はエラーとしてメッセージなどを表示して処理を停止するでしょう)、そうでない場合は正常な処理ができなくなるでしょう。
「[NaN]がイノヴェイションの培養地」という表現には相当な違和感があります。
この紹介文の「本当に困難で死屍累々の墓場となっているのは、実は0→1ではなく1→10の実装局面ではないだろうか?」の「0」や「1」や「10」は何を指しているのか不明ですね。
文脈から「0」がアイデアを思いついたスタートの段階、「1」が思いついたアイデアでの事業スタートの段階、
「10」を事業が軌道に乗って動いている段階、と考えれば良いのでしょうか。
「1→10の実装局面」は「本当に困難で死屍累々の墓場」となってしまうのは事実だと思います。
「0→1」は存在前(生まれる前)なので、「死屍累々の墓場」にはなりませんが、「本当に困難」であることは変わりません。
「日本」という場所に限定すれば、「0→1」を実行しようとする土壌がほとんどありませんし、援助する仕組みもありません。
正しくは「本当に困難で死屍累々の墓場となっているのは、0→1だけでなく1→10の実装局面でもなってしまっているのではないだろうか?」だろうと思います。
私たちの周りでも「1→10の実装局面」にいる企業がいます。
お店で使っているAirレジを展開している企業グループ「リクルートグループ」の「リクルートライフスタイル」さん、フードデリバリーサービスUber Eatsを展開している「Uber」さん、フードロス削減のためのフードシェアリングサービスTABETEを展開している「コークッキング」さん、同じようにフードロス削減のためのフードシェアリングサービスReduce Goを展開している「SHIFFT」さん、などです。
どの企業も、努力されていることは間違いないのですが、それぞれの課題があります。
同じような課題でも、現状のプロダクトやビジネスモデルが違えば解決方法も違ってきます。
知恵を絞って、自らの努力で進んで欲しいと思います。
チョッと中途半端ですが、ここまでとさせてください。