こだわり拘る
本を買いました
某ショッピングサイトからメールで「LANCIA RALLY code name 037」の案内があったので買いました。
某ショッピングサイト内の案内には「海外調達商品」で、「納期は注文後にメールで案内」と記載がありましたが、納期のメール案内ではなく、発送案内のメールが注文翌日に着ました。
著者のSergio Limone氏は「engineer, born in Turin in 1948, he lived his professional career in the Abarth’s Technical Department, from 1972 to 2005.」(エンジニア、1948年トリノ生まれ、彼は1972年から2005年までアバルトの技術部門でプロとしてのキャリアを送った。)、Luca Gastaldi氏は「journalist, born in Turin in 1978, he is specialized in Automotive History.」(ジャーナリスト、1978年トリノ生まれ、彼は自動車史が専門。)とのことです。
ブランドは「LANCIA」ですが、開発主体は同じフィアットグループ内でラリーカーなどの競技車両の開発を行っている「ABARTH」でした。
この本を見ていると、Sergio Limone氏がLANCIA BETA MONTECARLOからSE037というABARTHのコードネームをつけたプロトタイプを製作してテスト、WRC参戦に必要なグループBホモロゲーション取得まで行ったことがわかります。
クルマのフロントとリアやホイールの中心には「LANCIA」のエンブレムが付けられていますが、ボディーサイドやステアリングには「ABARTH」のエンブレムが付けられています。
エンジンのカムカバーやスーパーチャージャーなどのエンジン周りは「ABARTH」の名前が入っていますし、サスペンションなどの至るところに「ABARTH」の名前が入っています。
本の題名「LANCIA RALLY code name 037」の通り、「LANCIA RALLY」は「ABARTH SE037」が正しいのでしょう。
「LANCIA RALLY」はWRC参戦に必要なグループBホモロゲーションを取得しましたので、生産台数は200台程度です。
この200台のうち、WRC参戦目的の「COMPETIZIONE」が50台程度(この50台のうちの何台かは「EVOLUTION」になったようです)、残りの150台程度をロード仕様の「STRADALE」として生産したようです。
「LANCIA RALLY」はWRCのタイトル獲得が目的ですので、生産台数が150台と多くを占める「STRADALE」の利便性を考慮することはされていないと思えます。
ラリーカーですから、運動性能は高いでしょうし、乗り心地は素晴らしく良いはずですが、エンジンやミッションなどの機械部分はとても気難しいだろうと思います。
「STRADALE」の見た目はスポーツカーですが、実際には「COMPETIZIONE」とほとんど同じレースカーなのですから。