こだわり拘る
定休日はメンテナンスと掃除
先日の定休日(2018年4月5日)もコーヒーマシンや製氷機、厨房機器のメンテナンスと掃除をしました。天気が良かったので、お店のテラスでクルマの掃除もしました。
このクルマはメルセデス・ベンツのAクラスで「A210Lエボリューション」です。
2013年に10年目となったホンダフィットからの乗り換えです。乗り換えた時点でA210Lは10年目でしたので、乗り換え前のフィットとほとんど同じ年齢でした。フィットは排気量約1300ccで5ナンバー、A210Lは排気量約2100ccで全幅も1700mmをオーバーしていますから3ナンバー、ですが全長はフィットが3830mm、A210Lが3825mmとほとんど同じ。
年齢やボディーサイズでは「買い換えたのはどうなんだろう」と思ってしまうのですが、高速道路や山道に行くとエンジンパワーの違いを感じますし、足回りは相当違います。
フィットから乗り換えを考えた時「楽しくて、面白くて、チョッと違うクルマ」を探しました。
最初に頭に浮かんだのは「ミニクーパー(10インチ時代のやつ)」と「イノチェンティミニ・デトマソ」、再チャレンジとなる「アウトビアンキA210アバルト」でした。この3台は「楽しくて、面白くて、チョッと違うクルマ」を充分満足しますが、まずは見つかりませんし、見つかっても高く、コンディションが不明です。古いので普段乗りには厳しいこともあって見送ることにしました。
普段乗りを考えると、イギリス車やイタリア車は厳しいでしょうからドイツ車となります。普段乗りなのでスポーツ車を除外して条件を満たすものから浮かんだのは、ゴルフGTIとゴルフVRでした。ゴルフGTIやVRは相変わらず人気があるので古いものでも高値で取引されています。また、ボディーも立派になってしまっているので除外しました。
行き詰まったところに浮かんだのがメルセデス・ベンツのAクラスでした。190クラスで小型車に参入後、メルセデス・ベンツ初のFFのコンパクトとして1997年に登場しましたが、メディアが行なったエルクテスト(大型動物が進路を塞いだという想定で直進から2回のレーンチェンジを行う障害物緊急回避テスト)では転倒の危険が発覚して即リコールとなって見直しを余儀なくされたこともあり、良い評価はありませんでした。
初代のボディは蓄電池や燃料電池を動力源と想定していたので、フロアが二階建て構造となっています。このフロアの上に室内がありますので、必然として背は高くなります。結果として重心も高くなりますので「エルクテストで転倒の危険」になったのだろうと思います。
そんなAクラスをイメージアップを狙ったのか、AMGが見直しを行った「A210Lエボリューション」が登場しました。エンジンや足回りやブレーキなどAMGが手を入れて、内装も専用パッケージ、エクステリアも手を加えました。日本国内の販売は200台に限定されました。(200台が完売したのかは疑問ですが…)
AMGが見直しを行ったのでモデル名に「AMG」が冠されると思われていたようですが、AMGの主義「One man-one engine」ではなかったので、「A210Lエボリューション」になったようです。
A210LエボリューションにAMGのロゴが見られるのはガソリン給油口内部のシールだけです。(リアハッチのAMGのエンブレムは前オーナーが付けたもののようです。)
乗り始めて5年くらい経ちました。初代Aクラスを見ることが少なくなりましたので、200台限定のA210Lエボリューションと鉢合わせはありませんでした。
「楽しくて、面白くて、チョッと違うクルマ」の「楽しくて」はチョッと違う楽しさになっている気がしますが、「面白くて、チョッと違う」は満足できている気がしています。
A210Lエボリューションで面白い話を1つだけ。
A210Lエボリューションはカタログモデルです。スペックを調べると前後ともにAMGの17インチアルミホイルでタイヤサイズは205/40R17です。車検取得のために正規ディーラーへ持ち込んだところ、フロントタイヤがフェンダーからはみ出しているので車検取得はできないと言われてしまいました。アルミホイルは純正でタイヤは純正と同サイズ、スペーサーも入れていないので納得ができません。「正規ディーラーなのだからアルミホイルは純正でタイヤは純正と同サイズであることを調べて」とか「このクルマは御社が輸入販売したものだろうから調べて」などで1時間ほど粘りました。担当エンジニアさんとクルマの横で話をしていた時、横を通り過ぎようとしたベテランのエンジニアさんが「A210Lはフロントとリアでホイルのオフセットが違うよ」と教えてくれました。フロントとリアを見比べるとフロントはタイヤがフェンダーからはみ出しているように見えますが、リアはフェンダーの奥にタイヤがあるようでした。担当エンジニアさんはホイルのオフセットを確認した後にフロントトリアのタイヤを入れ替えて確認、車検取得OKとなりました。
AMGの17インチアルミホイルは見た目では4本全て同じに見えますし、タイヤサイズは前後同じです。わざわざホイルのオフセットを前後違うものを装着してしまうのは「AMGマジック」の1つなのかなと思いますね。