こだわり拘る
読み取り専用となったNASの対処を整理しました
NAS(NETGEAR ReadyNAS 314)の挙動が突然おかしくなりました(ファイルの保存や更新ができなくなりました)ので、管理ページへログインして「ボリューム」を確認すると「ボリュームは読み取り専用です」がスタートでした。
手がかりがありませんでしたので「ディスクテスト」を実行(5時間くらいかかります)したのち、「ログ」を確認するとチャンネル1とチャンネル2のハードディスクで「ディスクテストに失敗しました」でした。
NASは2TBのハードディスク4本でRAID 5構成ですので、ハードディスク1本の交換ならRAID 5構成を再構築して稼働します。
2TBのハードディスクを入手(新品です)してチャンネル1のハードディスクと交換しました。交換後自動で「ボリュームの再構築」が実行(5時間くらいかかります)されました。
そして「ディスクテスト」を実行(5時間くらいかかります)して結果を確認しました。
この時点ではチャンネル2のハードディスクで「ディスクテストに失敗しました」でした。
次に、2TBのハードディスクを入手(新品です)してチャンネル2のハードディスクと交換しました。交換後自動で「ボリュームの再構築」が実行(5時間くらいかかります)されました。
そして「ディスクテスト」を実行(5時間くらいかかります)して結果を確認しました。
「ディスクテストに失敗しました」がなくなって、「ボリュームは読み取り専用です」も消えてくれることを期待しましたが、想定外のチャンネル4のハードディスクで「ディスクテストに失敗しました」でした。
再び、2TBのハードディスクを入手(新品です)してチャンネル4のハードディスクと交換しました。
交換後自動で「ボリュームの再構築」が実行(5時間くらいかかります)されました。
そして「ディスクテスト」を実行(5時間くらいかかります)して結果を確認しました。
今度は「ディスクテストに失敗しました」がなくなりましたが、「ボリュームは読み取り専用です」はそのままでした。
ここまででわかったのは、ディスクは正常(ディスクテストでエラーが見つからなかったので)なのに、ボリュームは読み取り専用、ということで、ボリュームが読み取り専用となるのはボリューム構成にエラーがあるから、でした。
「ボリュームは読み取り専用です」の原因は、ボリュームを構成するハードディスクに問題がある、ボリューム構成に問題がある、のどちらかでしょう。
ここまででボリュームを構成するハードディスクの問題は解決したのでしょうが、ボリューム構成の問題には対処していませんでした。
ボリューム構成の問題に対処したかったのですが、NASの管理ページやソフトウェアマニュアルからボリューム構成のチェックや修復などを実行する方法は見つけることができませんでした。
NASに保存してあるデータは保護しなければなりません。
「ボリュームは読み取り専用です」の間にデータのバックアップをすることにしました。
保管してあったハードディスクをUSB外付けにして、NASにUSB接続してデータをバックアップしました。
NASではUSB外付けハードディスクのフォーマットができませんので、Windows PCでフォーマットすることにしました。
Windows PCでのフォーマットはexFATかNTFSのみでしたので、まずexFATでのフォーマットでは認識せず、次にNTFSでのフォーマットで認識しました。
NASのUSBポートは、前面にUSB 2.0が1つ、背面にUSB 3.0が2つ、なので、USB 3.0へ接続しました。
データのバックアップは確認も含めて8時間くらいかかりました。
データのバックアップができましたので、ボリュームが修復不能になっても(時間はかかりますが)復帰できますので、残ったチャンネル3のハードディスクを取り外して再び取り付けてボリュームの再構築してボリューム構成の復帰を期待することにしました。
残念ながらボリュームの再構築後もディスクテストの完了後も「ボリュームは読み取り専用です」でした。
最後は「ボリュームを削除して作成する」で「データをバックアップからコピー」でした。
「ボリュームは読み取り専用です」の原因は「ボリューム構成に問題」だったのでしょう。
悲しいことに、見つけたディスクテストでハードディスクをチェックして対処を繰り返し、最後はボリュームの削除と作成でした。
ボリュームは複数のハードディスクで構成されていますが、それだけでなくRAIDシステムも構成要素の1つですから、ハードディスクが全て正常であってもRAIDシステムなどに問題があれば、ボリュームに問題が発生するということを見逃していました。
NAS(NETGEAR ReadyNAS 314)のOS(ReadyNAS OS 6.10.8)の管理ページではボリューム構成のチェックや修復などを実行する方法を見つけることをしませんでした。
ボリュームの状況確認はできるがテストや対処はできず、ハードディスクの状況確認はできて(一部が表示される)テストはできるが対処はできず、です。
NASで問題が見つかったら、ますはデータのバックアップ、状況確認ができるハードディスクをチェックして対処(交換)して問題がなくなれば完了、問題がなくならなければボリュームの削除と作成してデータをバックアップからコピーして完了、が唯一の対処法です。
NASで問題が見つかったらオンラインのままボリュームの修復すれば対処できると思っていましたが、ボリュームの修復ができないので対処できないのです。
それでも、NASで問題が見つかった後でもデータがバックアップできたのはNASのメリットでしょう。
「NASだからデータは大丈夫」ではなく「NASだからデータを失う確率が相当低い」と考えるべきですね。
月曜日(2023年10月30日)、NASのログを確認したところ、2023年10月29日08:06:29に「代替処理された不良セクタ数の増加を検出しました:[751]ディスク3(Internal)[WDC … ]過去30日で10回。…」が見つかりました。(親切に「これは不具合が起こる可能性を示しています。データ冗長性を維持するために、このディスクを交換する準備をしてください。」)
「ディスク3」は「チャンネル3のハードディスク」ですので、2017年のオープン時からのハードディスクです。
火曜日(2023年10月31日)に再々再度、2TBのハードディスクを入手して、交換しました。
約4時間のボリュームの再構築後、ディスクテストを実行しました。
もちろん「ボリュームは読み取り専用です」にならず、「ディスクテストに失敗しました」も出ませんでした。
これで「やっと一段落」です。
一昨日(2023年11月5日)、作業に必要なファイル(Windowsの実行ファイルとデータファイル)をNASからダウンロードしました。Windowsの実行ファイルを実行しようとしたところ「このアプリはお使いのpcでは実行できません」とメッセージが表示されて実行できませんでした。エクスプローラーで確認するとWindowsの実行ファイルのアイコンが表示されていませんでした。データファイルはテキストファイルなのでテキストエディタで開いてみると不可視文字の連続でした。これらのファイルは「破損ファイル」でした。
「破損ファイル」となってしまった原因は不明です(今回の読み取り専用となった問題が原因かは不明です)が、ファイルが破損したことは事実です。
原因が不明なので、どこに破損ファイルが存在するかは想定できません。「破損ファイルを見つけたら対処」ですね。