こだわり拘る

Parallels Desktop 17でWindows 11を実行(続きの続き)

現在利用している仮想マシンは、Windows 10は32ビット版、TPMチップは「なし」、BIOSモードは「BIOS」、セキュアブートは「無効」、パーティションのスタイルは「MBR」、です。
この仮想マシンはライセンス認証済なので、この仮想マシンにWindows 11のインストールができれば自動的にライセンス認証されます。

 

これまでで、TPMチップ、BIOSモード、セキュアブート、の3点はハードウェア部分なので、仮想マシンの設定で対応できることがわかりました。
残り1点のパーティションのスタイルが「MBR」から「GPT」へ変更できればWindows 10をWindows 11へアップグレードできることになります。
(現在利用している仮想マシンはWindows 10が32ビット版のため、TPMチップを有効、BIOSモードを「UEFI」、セキュアブート有効、パーティションのスタイルを「GPT」、へ変更してもWindows 11へのアップグレードはできませんが …)
調べてみると、パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」への変更はWindowsのコマンドだけでできることがわかりました。

Windows 10の「ディスクの管理」でパーティションを確認すると、パーティションは「システムで予約済み …」と「(C:) …」と「回復 …」の3つ、パーティションのスタイルが「MBR」、が確認できました。
パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へ変更する時のディスクの指定はディスク番号ですので、ディスク番号(表示の「ディスク0」の「0」)を確認しました。


Windows 10の「システム情報」でBIOSモードとセキュアブートも確認すると、BIOSモードは「BIOS」、セキュアブートは「無効」、が確認できました。

 

パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へは、Windows 10のPowerShell(管理者)で「mbr2gpt」コマンドを実行することで変更できます。
(パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へ変更するディスクのディスク番号は「0」です。)

パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へ変更できるか確認するため、コマンド「mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS」を実行しました。
「Validation completed successfully.」と表示されましたので、変更できることが確認できました。

パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へ変更するため、コマンド「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS」を実行しました。
「Conversion completed successfully.」と表示されましたので、変更が完了したことが確認できました。

 

確認のため、Windows 10の「ディスクの管理」でパーティションを確認すると、パーティションは「システムで予約済み …」と「(C:) …」と「EFIシステム …」と「回復 …」の4つ、が確認できました。

 

パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」へ変更できましたので、仮想マシンを再起動しました。
仮想マシンのBIOSモードは「BIOS」なので、起動できませんでした。

 

仮想マシンを起動するためには、BIOSモードを「BIOS」から「UEFI」へ変更しなければなりません。
確認のため、BIOSモードを「UEFI」へ変更するだけであれば、仮想マシンファイル内の設定ファイルを変更せずに、仮想マシンの構成を変更するだけで起動できます。
仮想マシンの構成の「ハードウェア」タブで一覧の「ブート順序」を選択して、「詳細」の「ブートフラグ」に「vm.bios.efi=1」を入力するだけです。
(セキュアブートも有効にするのであれば、「ブートフラグ」に「vm.efi.secureboot=1」も入力します。)

 

仮想マシンを起動して、Windows 10の「ディスクの管理」でパーティションを確認すると、パーティションは「システムで予約済み …」と「(C:) …」と「EFIシステム …」と「回復 …」の4つ、パーティションのスタイルが「GPT」、が確認できました。


Windows 10の「システム情報」でBIOSモードとセキュアブートも確認すると、BIOSモードは「UEFI」、セキュアブートは「無効」、が確認できました。

 

これで、仮想マシンは、TPMチップは「なし」、BIOSモードは「UEFI」、セキュアブートは「無効」、パーティションのスタイルは「GPT」となりました。
仮想マシンの構成の変更ではなく、仮想マシンファイル内の設定ファイルの変更とすれば、TPMチップが有効にできるはずですから、Windows 11へアップグレードができるようになるはずです。

 

Windows 10(64ビット版)のインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成するとBIOSモードは「UEFI」、セキュアブートは「無効」、パーティションのスタイルは「GPT」、となります。
この仮想マシンで、Windows 10の「ディスクの管理」でパーティションを確認すると、パーティションは
「EFIシステム …」と「(C:) …」と「回復 …」の3つ、パーティションのスタイルが「GPT」、が確認できました。

 

パーティションのスタイルを「MBR」から「GPT」への変更は、3つのパーティション「システムで予約済み …」と「(C:) …」と「回復 …」の「(C:) …」を縮小して「EFIシステム …」を追加で作成、パーティションの管理形式を「MBR」から「GPT」へ変更、を実行しているのだろうと考えられます。
仮想マシンを起動するためのBIOSモードを「BIOS」から「UEFI」へ変更していますので、「BIOS」起動時に使われてる「システムで予約済み …」パーティションは使われなくなって、「UEFI」起動時に使われる「EFIシステム …」パーティションが追加で作成されて「UEFI」起動時に使われるだろうと考えられます。
「システムで予約済み …」パーティションは残っていても問題はないと考えられますが、気にはなります。
また、起動時に使われるパーティションが最初の順番でないことも気になるところです。
データのバックアップやアプリケーションの再インストールや再設定などの面倒な作業が増えてしまいますが、Windows 11へはアップグレードではなく、再インストールが良いと思えてきました。

 

 

 2022年3月30日    SE037@JoinCafe  
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