こだわり拘る
Parallels Desktop 17でWindows 11を実行(続き)
現在利用している仮想マシンは、Windows 10は32ビット版、TPMチップは「なし」、BIOSモードは「BIOS」、パーティションのスタイルは「MBR」、です。
この仮想マシンはライセンス認証済なので、この仮想マシンにWindows 11の新規インストールができれば自動的にライセンス認証されます。
この仮想マシンへWindows 11が新規インストールできるように、TPMチップを有効、BIOSモードを「UEFI」、セキュアブート有効、パーティションのスタイルを「GPT」、へ変更する方法を考えました。
整理をすると、変更する点は、TPMチップ、BIOSモード、セキュアブート、パーティションのスタイル、の4点です。
インターネットを検索したところ、この4点に関連があることがわかりました。
「セキュアブートは有効」とするには「BIOSモードはUEFI」でなければなりません。(しかし「BIOSモードはUEFI」であっても「セキュアブートは有効」の必要はありません。)
「BIOSモードはUEFI」とすると「パーティションのスタイルはGPT」でなければなりません。(これはブートディスクのみです。)
「TPMチップは有効」は「BIOSモードはUEFI」でなければなりません(もちろん「パーティションのスタイルはGPT」でなければなりません)。(これはParallels Desktop 17が決定しているようです。)
この4点で、TPMチップ、BIOSモード、セキュアブート、の3点はハードウェア部分なので、仮想マシンの設定で対応する点と考えられます。
残り1点の、パーティションのスタイル、は実行するソフトウェアの部分なので、Windowsの設定で対応する点と考えられます。
仮想マシンの設定を「BIOSモードはUEFI」へ変更すれば、「TPMチップは有効」となり、Windowsの新規インストールで「パーティションのスタイルはGPT」となります。
そして、仮想マシンの設定を「セキュアブートは有効」へ変更すれば、Windows 11が新規インストールできるようになります。
再びインターネットを検索したところ、仮想マシンの設定を「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」へ変更する方法を見つけることができました。
仮想マシンの設定を「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」へ変更するには、仮想マシンファイル内の設定ファイルを変更します。
Finderで仮想マシンファイル(pvmファイル)を表示して、仮想マシンファイルを右クリックするとメニューが表示されますので、メニューから「パッケージの内容を表示」をクリックして仮想マシンファイルの内容を表示します。
仮想マシンファイル内の表示から、設定ファイル(config.pvs)を見つけて、テキストエディタで開きます。
設定ファイルの表示から、<EfiEnabled>タグと<EfiSecureBoot>タグを探します。
<EfiEnabled>タグの内容が、「0」は「BIOSモードはBIOS」、「1」は「BIOSモードはUEFI」、です。
<EfiSecureBoot>タグの内容が、「0」は「セキュアブートは無効」、「1」は「セキュアブートは有効」、です。
<EfiEnabled>タグの内容を「1」、<EfiSecureBoot>タグの内容を「1」、で「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」となるはずです。
「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」とした仮想マシンでは、仮想マシン構成の「ハードウェア」タブを確認すると、一覧に「TPMチップ」の表示があるか、一覧に「TPMチップ」の表示がなければ「+」クリックで一覧に「TPMチップ」が表示されるはずです。
一覧に「TPMチップ」の表示があれば「TPMチップは有効」、一覧に「TPMチップ」の表示がなければ「+」クリックで表示される「TPMチップ」を追加すれば「TPMチップは有効」となるはずです。
仮想マシンファイル内の設定ファイルを変更して「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」として、仮想マシン構成の「ハードウェア」タブで「TPMチップ」を追加して「TPMチップは有効」として、Windowsをインストールすれば、Windows 10だけでなく、Windows 11もインストールできるはずです。
仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグと<EfiSecureBoot>タグの変更内容は、インターネットの先人たちの知識で、<EfiEnabled>タグと<EfiSecureBoot>タグについて記載されているParallels International GmbH.のドキュメントを見つけることができませんでした。
<EfiEnabled>タグと<EfiSecureBoot>タグの内容を確認するため、Windows 10とWindows 11のインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成することにしました。
新規に作成する仮想マシンはWindows 10(32ビット版)とWindows 10(64ビット版)とWindows 11(64ビット版)としました。
Windows 10(32ビット版)のインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成しました。
仮想マシン構成の「ハードウェア」タブを確認すると、一覧に「TPMチップ」の表示はなく、一覧に「TPMチップ」の表示がありました。
仮想マシンのWindows 10で、「Windowsセキュリティ」で「セキュリティプロセッサ」項目は表示なし、「システム情報」でBIOSモードは「UEFI」、「システム情報」でセキュアブートは「無効」、「ディスクの管理」で「パーティションのスタイル」は「GPT」、と確認しました。
仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグの内容は「2」、<EfiSecureBoot>タグの内容は「0」、と確認しました。
Windows 10(64ビット版)のインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成しました。
仮想マシン構成の「ハードウェア」タブを確認すると、一覧に「TPMチップ」の表示はなく、一覧に「TPMチップ」の表示がありました。
仮想マシンのWindows 10で、「Windowsセキュリティ」で「セキュリティプロセッサ」項目は表示なし、「システム情報」でBIOSモードは「UEFI」、「システム情報」でセキュアブートは「無効」、「ディスクの管理」で「パーティションのスタイル」は「GPT」、と確認しました。
仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグの内容は「1」、<EfiSecureBoot>タグの内容は「0」、と確認しました。
Windows 11(64ビット版)のインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成しました。
仮想マシン構成の「ハードウェア」タブを確認すると、一覧に「TPMチップ」の表示がありました。
仮想マシンのWindows 11で、「Windowsセキュリティ」でTPMは「TPM 2.0」、「システム情報」でBIOSモードは「UEFI」、「システム情報」でセキュアブートは「有効」、「ディスクの管理」で「パーティションのスタイル」は「GPT」、と確認しました。
仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグの内容は「1」、<EfiSecureBoot>タグの内容は「2」、と確認しました。
インターネットの先人たちの知識の仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグの内容を「1」と<EfiSecureBoot>タグの内容を「1」で「BIOSモードはUEFI」と「セキュアブートは有効」となる、は正しいです。
その後、仮想マシン構成の「ハードウェア」タブで「TPMチップ」を追加して「TPMチップは有効」として、Windows 11がインストールできるはずです。
またWindows 10のインストールであれば、インターネットの先人たちの知識の仮想マシンファイル内の設定ファイルの<EfiEnabled>タグの内容を「1」で「BIOSモードはUEFI」となる、だけでWindows 10がインストールできるはずです。
Windowsのインストールディスクイメージを使って新規に仮想マシンを作成しての確認を考慮すると、Windows 10(32ビット版)の場合は<EfiSecureBoot>タグの内容を「2」、「セキュアブートは有効」は<EfiSecureBoot>タグの内容を「1」または「2」、となるはずです。
利用しているWindows 10仮想マシンのWindows 10は32ビット版なので、この仮想マシンの変更だけではWindows 11へアップグレードはできません。
利用しているWindows 10仮想マシンのデータをバックアップして、仮想マシンの変更して、Windows 11をインストールして、必要なアプリケーションをインストールして、バックアップしたデータを戻して、をやらなければなりません。
Windows 11を実行する準備はできそうですが、必要なアプリケーションのリストアップ、必要なアプリケーションのWindows 11対応確認とインストールイメージの準備、などはできていません。
Windows 11への移行は、もう少し先になりそうです。