ブログ

Lancia Rally(ランチア ラリー)といいます

1982年から始まったWRC(世界ラリー選手権)のグループBカテゴリーにLancia(ランチア)がワークス体制で参戦しました。
その時にワークスカーとして開発されたのが、このクルマ「Lancia Rally」です。

 

グループBカテゴリーは連続する12か月間に200台製造すればホモロゲーション(公認)の対象となります。
WRC(世界ラリー選手権)へワークス体制で参戦しても年間で200台は必要ありませんので、20〜30台がワークス用の競技車両として、残りを市販車両としたようです。

Lancia Rallyは200台分のパーツが作成されて、20台程度が競技車両(Competizione(コンペティツィオーネ))、残りを市販車両(Stradale(ストラダーレ))とされたとのことです。(200台分のパーツが全て組み立てられたのかは疑わしいです。)

Lancia Rallyの「Lancia」は自動車会社名(当時はフィアットグループのブランド名)、「Rally」は車名です。
ラリーという自動車競技に使う車なので「Rally」という車名は良いのですが、不都合なこともありますので、開発を担当したAbarth(アバルト)の開発コード「SE037」の037をつけて「037 Rally」とか「Rally 037」と呼ばれることが多いです。

ブランドは「Lancia」ですが、エンジンや開発全体を進めたのはAbarthだったようです。(シャーシ設計はGian Paolo Dallara(ジャンパオロ・ダラーラ)、ボディデザインはPininfarina(ピニンファリーナ)です。)
フロントマスクにはLanciaのロゴマークがつけられていますが、ボディ側面にはAbarthのロゴマークとPininfarinaのロゴマークがつけられています。

 

名前は「Lanca Rally」ですが、ボディ側面だけでなく、エンジンのヘッドカバーやサスペンションアームなどの至るところに「Abarth」の名前を見ることができます。

 

 2019年5月31日    SE037@JoinCafe  
新しいコメントを残す

お名前
メールアドレス
コメント
 
 
は必須項目です。

Copyright © JOIN LLC., All Rights Reserved.